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毎年、井の頭公園にて連休に、一日だけ、昔の職場の仲間が集う新緑の会などというものをやっている。3人、4人、5人ほどのごく小規模で8年くらい続いている。この時期はきわめて天気もいいし、花見の時期ほどの狂騒とした趣もなく、昼間から夕方までだらだらお酒を飲んで帰るだけなのだが、このちょうどよさがよかったりする。
今年は、あいにく雨だったので、先輩の団地で開催された。最多の9人が参加した。そのうちの何人かは初めて。子供たちである。
あの頃の職場は、みんな20代で大学のサークルの延長のように、遊んでいたのに、気がつけば、そんな時間は終わり、子供が生まれ、愛情を注ぎ、与えられるものから与えるものになり、責任と自己犠牲の上に成り立つ新たな人生の道を歩んでいる。
自分は自分ではあるが、そんな人生はうらやましい。
自分は何も変わっていないから。
でも、赤ん坊を抱きながら、身勝手に生きている自分をほんの少し省みることができた。
団地のベランダから見える欅。数十年かけて、成長した欅が、嬉々として雨にうたれながら年月を経るということはこういうことなのだと教えてくれた。
20年前に団地に育てられた自分は、その後、一度もその場所に帰ることもなく、今に至る。
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